海外研修日記【 Day1 】往路
幼少期に家族でハワイに行って以来、人生で二度目の海外旅行が、海外研修でした。
行き先は、ワシントンD.C.とオーランド
もう二年も前のことになりますが、当時帰国直後の自分が書いたメモを元に、9日間の思い出をここに綴ります。
ワシントン記念塔
〜1日目〜
日が昇るにはまだ早くて、街も眠りに就いている頃、友達と二人でタクシーに乗り学校に行きました。普段は電車で通学していたのですが、何せ朝5時半の集合時間に間に合う電車がなくて、5,000円の出費も止む無しということになったのです。
朝のミーティングを終えたらそのままバスに乗り、セントレアまで移動しました。実はこの研修では個人的に設定していた裏目標というものがあって、それは、9日間で映画を10本以上観るということでした。というの、当時Netflixにどハマりしていた僕は、長距離移動中の暇つぶし用に大量の映画をダウンロードしてきていたのです。てな訳で、早速1つ視聴しました。
1作品目 アンフェア the end
https://itunes.apple.com/jp/movie//id1083829249?uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
セントレアに着いてからは、そのままチェックインと手荷物検査、出国審査を済ませ、慌ただしく搭乗しました。飛行機オタクとしてはやはり、初めて利用するセントレアの魅力を探りたかったのですが、それはまたの機会にということで。
搭乗したのはデルタ航空94便デトロイト行き。自動車産業の盛んな名古屋とデトロイトを結ぶことから“モータウン・エクスプレス”の別名を持つこの路線の利用客は、僕たち以外の乗客の大半がスーツを着たサラリーマンでした。
セントレアにて機窓から撮影。
11:45-10:16 DL94 flight time 11h30m
離陸して直ぐに、最初の機内食が提供されました。因みに最後列に座っていたので毎回選択肢は無く、出されたものを食べるといった感じでした。
昼食に提供された機内食
その後は、例によってNetflixで映画を3本観ました。
機内モニターでも映画観れたけど、敢えてNetflix。
2作品目 信長協奏曲
https://itunes.apple.com/jp/movie//id1128173059?uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
3作品目 青天の霹靂
4作品目 トップガン
挿入曲のBerlin−Take My Breath Awayがとても印象的で、今でもこの曲を聴くと、映画のシーンや映画を観ていた時の周りの光景、エンジン音まで思い出されます。
とは言っても映画ばかりを観ていたわけではなくて、機内食を楽しんだり、窓側席だったので機窓を眺めたりしていました。
日没後のトワイライト。
大圏航路を進む飛行機。
ブレてますが、夜食のデザート。
気付けば外は闇に包まれ、飛行機は日付変更線を超えて北アメリカ大陸上空に差し掛かっていました。
夜のアラスカ上空を飛んでいた時、遠くに薄っすらと白い幕のようなものが見え始めました。それは近づいては遠ざかり、雲とは全く違った動きをしていました。オーロラは肉眼では白く見える、なんてことを聞いたことがあったので、試しに持参の一眼レフで露光時間を伸ばして撮ってみると、そこには綺麗なオーロラが写っていました。
アラスカ上空で見えたオーロラ。
オーロラはその後も、現れては消えてを繰り返しながら、カナダのカルガリー上空付近で、闇に消えて行きました。
そして、丁度アメリカ・カナダ国境線上空を通過したころ、東の空が明るくなり始めました。
アメリカ・カナダ国境線上空。
機内食の朝食が慌ただしく配布された後、飛行機は右に大きく旋回し、遠くに五大湖を眺めながら、徐々に高度を下げて、デトロイト空港に着陸しました。
デトロイト市上空。
日没と日の出、そしてオーロラ。雲上の豊かな表情を見られる、とても心に残るフライトでした。しかし、11時間半のフライトを不眠で過ごしたため、後でヒヤリとすることになります。
到着してからは入国審査もスムーズに進み、1時間程で出発ゲートに戻ってこれました。次は、7時間の待ち合わせの後ワシントンD.C.近郊のボルチモア空港へ向かいます。
ここデトロイト空港は、デルタ航空のハブ空港で、なかなか規模も大きいのです。
横に並んでいたのは全てデルタ航空の機体。
ところが、免税店や飲食店などは少なく、時間を潰すのに困りました。結局、機内食を食べたばかりでお腹も空いていなかったので、適当に散歩した後は次の便のゲートの近くのベンチに座って写真の整理なんかをしていました。
しかし、やはり出発してから不眠で20時間以上過ごしてきたせいか、次第に睡魔が襲ってきて、深い眠りに落ちてしまいました。
そして、近くにいた人に起こされて周りを見ると、もう他の人たちは皆搭乗し終えていて、1人ベンチに残されていたのです。もし搭乗口から離れたベンチで寝ていたらと思うとゾッとします。
17:25-19:11 DL1637 flight time 1h30m
広大な国土を持つアメリカ合衆国は、人口多しと言えど国内線は中小型機が中心でした。この便の機材も小型機だったことは覚えているのですが、それ以外は例によって席に着いた直後から爆睡してしまったので、このフライトの写真も無ければ記憶も全くありません。
そんなわけで気付いたらボルチモア空港に到着していたのですが、この空港もまた、とても大きな空港で、飛行機大国アメリカの恐ろしさを体感しました。
ボルチモアからワシントンD.C.まではバスで1時間程でした。夜の高速道路は、右側通行であること以外は、日本のそれとほとんど同じような光景でした。
ホテルの窓から見たワシントンD.C.の道路。正面に見えるのが合衆国議会。
ホテルに着いて部屋に入ると、ふかふかのキングベッドが2台と、背中にバネの感触がする薄い簡易ベッドが1台用意されていました。3人部屋だった僕たちには当然の如くキングベッド争奪戦が起こるわけで、結局じゃんけんに負けた僕は、アメリカに来て最初の一夜を、自分の家の布団よりも小さく硬いベッドの上で過ごしたわけです。
地獄の簡易ベッド。
こんなわけで、日付変更線を跨いだ計38時間の長い1日目が終了しました。
続く