一生の友達

 

別れの季節がやってくると、いつも友達について考えさせられます。

 

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親の仕事で転勤が多かった僕は、おそらく人より多くの別れを経験してきました。別れの度に、これからもずっと友達でいようと誓い、握手を交わしました。しかし、やはり短い付き合いでは長続きすることもなく、2、3年も経てば悲しいことに、お互い静かに忘れていくのでした。

 

そんなわけで、僕には一生の友達と言える人がいませんでした。

 

気づいたら高校を卒業していました。

 

そしてそんな僕にも、初めて一生の友達と言える仲間が出来ました。

 

一生の友達といっても、単に長い付き合いができるとか、そういう意味ではありません。これから先も、たとえ会うことがなくなったとしても、絶対に忘れることのない、信頼できる大切な存在という意味での友達です。

 

僕は今まで、友情というものを判断するのに目に見えるものに頼りすぎていました。例えば普段の会話であったり、何気ない行動であったり。実際には常に大切に思ってくれている仲間がいるのに、表面的なものに振り回されて、その気持ちに対して盲目になってしまっていたが故に、友達の信頼を裏切ってしまうこともありました。

 

一生の友達でいるために必要なのは、当たり前のことなんだろうけど、相手を信じることなんだと、改めて実感しました。友達が大切に思ってくれている気持ちを信じることこそが一番大事なことで、どんなに遠く離れても、互いに信頼できる関係でいれたら、それはもう、一生の友達であり、自分の人生においてかけがえのない財産になるんだと。

 

これからはもっと、友達を信じ、友達に信じられる存在でありたいと思いました。

 

一生の友達に感謝の気持ちを込めて

 

2019年3月2日