機窓から見る景色、翼を添えて。
お久しぶりです。
窓側の席に座れば、空の王国を支配した気分になれます。
飛行機が好きな人も、そうでない人も、窓側の席に座れば一度は外の景色を眺めるでしょう。
豊かな表情を見せる雲海、網目状に光が伸びる大都会の夜景、周りに誰もいない孤独な大洋。変わり続ける自然と人工が織りなす景色は、空を飛ぶことにまだ慣れていない私たち人間にとって、いつまでも飽きることのないものです。
ちなみに僕が一番好きな機窓からの景色は、伊丹空港のアプローチから見える大阪平野の夜景です。生駒山上で旋回して、大阪平野を10時の方向に横切るように降下する飛行機からは、左右どちらの窓からも、人口800万の大都会の夜景を存分に満喫できます。
1つ1つの光がそこにいる誰かの存在を証明しているのだと思うと、都会の光も暖かく思えます。
このあいだ飛行機に乗った時には、雲の合間から富士山が見えました。富士山はどこから見ても、誰が撮っても綺麗に見えます。そのせいか家に帰って見れば、行きと帰りで同じような写真を何枚も撮っていました。
雲が出ていても、富士山はきっと顔を出してくれます。
最近、「グッド・フライト、グッド・ナイト」というエッセイを読んでいます。著者はブリティッシュ・エアウェイズの現役パイロットで、パイロットの目線から見た空を飛ぶことについて綴られています。
グッド・フライト、グッド・ナイト パイロットが誘う最高の空旅 (ハヤカワ文庫NF)
- 作者: マーク・ヴァンホーナッカー,岡本由香子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2018/12/20
- メディア: 文庫
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この本の中で、窓側の席から撮影した写真に飛行機が映り込むことで魅力的になる理由について、著者はこう述べていました。
それはきっと、航空機が私たちにとって飛ぶことの本質を代替する存在だからだ。直に確かめられない経験を肩代わりしている。だから写真のどこかにマシンの一部が入ることによって、現実に空を飛んでいるのだということが強調される。
そういえば、自分が撮った写真には必ずと言っていいほど翼が写り込んでいます。やはり、機窓から見る景色には、翼を添えるのが一番よい味わい方なのでしょう。
皆さんも是非、機窓から見る景色を楽しんでください。
P.S
ついさっき、初めてラジオでメール採用されました。しかも、ラジオを好きになったきっかけの番組で。興奮し過ぎて今夜は眠れなそうです。
めざせ、ハガキ職人!